ゆるラク子育て

休み明けの登園拒否。どう対処する?

ツナコ
ツナコ

年少の我が子は4月から転園して、1クラス30名×3クラスの大きなこども園へ。毎日「行きたくない…泣」と奮闘する我が子。特に休み明けが一番ひどく、なんだか無理に行かせている自分が鬼みたい…と自己嫌悪する日々。みなさん、どう対処していますか?

1. 登園拒否の主な理由

人間関係:クラスのお友達と喧嘩した、嫌な経験があった(先生に叱られた、仲間外れにされた)など

環境の変化:転園した、クラス替えがあった、朝の歌が変わった、連休明け など

家で両親(家族)に甘えたい:園では無理してお兄さんを演じている、下の子が産まれて甘え足りない など

苦手・嫌いな授業がある:体操やプール、お絵かきなど自分の苦手・嫌いなプログラムある

体調不良:体のだるさや食欲がない感じなど、体調の変化をうまく伝えられない場合

2. 理由はなんであれ、解決しても登園にはつながらない!?

ツナコ
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大人は「問題が解決したら大丈夫でしょ?」と思いますが、それが間違い…!子どもの気持ちは思ってるよりも、もっと複雑なんです。

例えば、登園拒否の理由が「家族に甘えたい」だったとします。休日にたくさん甘えさせてあげて、いざ平日!登園日!となっても、また登園拒否。平日ずっと甘えさせてあげるしか解決策はないのか…?実は「家族に甘えたい」の裏には「園ではうまく話せない」「園で我慢していることがある」があったりします。それは友達や先生との人間関係であったり、環境の変化であったり、1.登園拒否の主な理由 にあげたことが、複雑に絡み合っている可能性が高いのです。

では、どうしたら笑顔で登園してくれるのか?家族ができることは「共感して、待つこと」だけ

3. 登園拒否は「大きな壁」に立ち向かっている状態

小さな壁なら、日々何らかの形でぶつかって、子ども自身の力で乗り越えていくことができます。しかし、登園を嫌がるほどの壁にぶつかってしまったときは、無理して乗り越えさせようとすることは避けるのがベターです。登園拒否の背景にある複雑な理由。もし子どもに「どうして園に行きたくないの?」と聞くとある程度答えは返ってくるかもしれません。しかし、それが必ずしも本当の答えではない可能性もあり、または本人自身が本当の理由に気付いていない場合もあります。その子が体験した嫌な気持ちや不安・恐怖の大きさは、親であってもなかなか理解できないものです。子どもに共感せずに強引に登園させると、ますます不安が大きくなり、最悪の場合親子の信頼関係が壊れてしまいかねません

一度体験した嫌な気持ちや恐怖は、簡単には消えません。これは人間の脳の構造によるもので、危険なことを回避するために、危険な目に遭ったことを忘れないようにするため、という説があります。そのため、一度感じた「嫌な気持ち」を「もう大丈夫」と思えるようになるには、ある程度時間がかかるそうです。

ツナコ
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休ませてあげられそうなら、休んで思いっきり甘えさせてあげるのがいいようです。休ませてあげられない時は、園の先生とうまく連携を取って子ども自身が自分で壁を乗り越えられるように見守るのがいいですね。

毎朝の送迎で辛い気持ちになるパパ・ママ、本当に毎日お疲れさまです。きっと子どもなりのスピードで壁を乗り越えている最中なので、温かく見守っていきましょう。

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ツナコ

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現役保健師目線で考える保健指導ネタ、子育てネタ、転職情報を発信中☆忙しい現代人にゆるっと元気になってほしい!そんな想いでお届けします。