
夏が訪れ、暑さが増すとともに、子どもの健康管理がますます気になりますね。特に熱中症は、子どもたちにとって深刻なリスクとなり得るため、予防対策をしっかりと行うことが必要です。この記事を読めば、子どもの熱中症対策について、パパやママが知っておくべきポイントが分かります♪
熱中症対策5選
1. 水分補給をこまめに行う
子どもは成人に比べて体表面積に対する体重が大きいため、暑い日には水分が急速に失われます。外出前や外で遊ぶ際には、こまめに水分補給を促しましょう。水筒に冷たい水やスポーツドリンクを持参し、時間を決めてこまめに飲ませることが大切です。

夏の外遊びでは、スマホで30分や15分タイマーをかけて、水分補給を忘れないよう工夫しています。
2. 適切な服装を選ぶ
子どもの服装は、通気性がよく涼しい素材のものを選ぶことが重要です。一説には、子どもの体感温度は大人の+7℃になる…という研究もあるくらい、子どもは暑さに弱いのです。日焼けや虫刺されを気にして、長袖・長ズボンにする場合も、しっかり素材を吟味して熱がこもらないように気を付けます。最近では、子ども用のアームカバーが流行っており、大人と同じように状況に応じて簡単に衣服の調整が可能です。
3. 涼しい遊び場を見つけておく
近年の夏では最高気温が41℃を超えるなど、異常気象とも呼べる暑さになります。そして、梅雨が終わると急激に気温があがり、大人でも体がついていかない…なんてことも。特に正午から午後3時ごろは日差しが強く、熱中症の危険性が高まります。市町村運営の室内キッズスペース、木陰の多い公園、大型ショッピングモール内の遊び場など、可能な限り涼しい屋内や木陰などの選択肢を日頃からリサーチしておきましょう。

夏休みや休日は「朝活」と称して、子どもも大人も、早朝の涼しい時間帯に活動するのがおススメです。

4. 車内での熱中症に注意
車内は特に夏場には高温になりやすく、子どもが熱中症になるリスクがあります。ニュースで毎年取り上げられるように、車内に子どもを置き去りにして死亡する…という事故が、毎年のように取り上げられています。短時間であっても、置き去りはしないよう注意しましょう。
車内温度の上昇を防ぐための、サンシェードや最近ではチャイルドシート用の日除けカバーも流行ってきています。便利グッズを上手に活用して、快適なカーライフを選択しましょう。

チャイルドシートの金具部分がめちゃくちゃ熱くて、子どもの太ももに火傷した…という話を聞きました!これは危険!
5. 生活リズムを整える
これは、大人も子どもも大切なことです。大人では、「朝食を抜いた人の方が熱中症になりやすい」という統計データもあるほど、生活リズムの乱れは体調に大きく影響します。「朝寝坊で朝食抜き」「暑さで食欲がなくて牛乳だけ」など、身近によく聞く話ですよね。「水分」と聞くと、お茶やジュースなどの「飲料」を思い浮かべますが、私達は食事からも水分を摂取しています。食事分の水分がなくなると、栄養も取れず、熱中症のリスクがあがります。
休みの日や旅行先でも、なるべく食事・睡眠・運動の基本リズムは崩さず過ごせるといいですね。
大人が気付いてあげて!子どもの熱中症を疑う症状
子どもは熱中症になりやすい一方で、症状を自覚しにくく、自分の状態をうまく言葉で表現できないことがあります。周りの大人が早めに異常に気付くことで、大きなトラブルを防ぐことができます。
1. 汗の量はどう?(脇下の汗)
暑いと誰しも体温調節のために汗をかきます。脇の下は汗腺が多く、一番最初に汗をかきやすい部分です。暑い日でも脇の下が渇いている・体に汗をかいていない場合、子どもが極度の脱水になっている可能性があるので注意!プールや海水浴では、汗をかいているかが分かりづらいため、より注意深くみてあげる必要があります。

2. 顔色はどう?
体が熱くなってくると、汗をかいて気化熱で体温を下げようとします。体温調節がうまくいかないと、体内に熱がこもり、顔面や体幹が赤くなります。子どもは通常時の体温が高めのため、大人に比べて赤くなりやすいですが「いつものことか~」と軽視せずに、他のチェックポイントと合わせて、よく観察してくださいね。
3. 意識はどう?いつも通り話せる?
「なんだか呂律が回っていない?」「いつもより言葉数が少ないな」は危険信号。ぼんやりしているなど、意識レベルの低下があれば脱水が進んでいる可能性ありです。かくれんぼや砂場遊びなど、じっとしている遊びの場合は特に気付きにくいため、定期的に声をかけながら観察しましょう。
4. よだれの量は?
乳児で、普段よくヨダレを垂らす子が、ヨダレが出なくなったら脱水のサインです。幼児になるとヨダレを垂らす子は減りますが、口の中が渇いていないか観察してあげると安心です。

5. 皮膚をつまんで、すぐに戻る?
医療現場でもよく用いられる簡易検査が、ピンチテスト(皮膚をつまんですぐに戻るかの検査)です。特に、言葉を話さない乳児で役立ちます。脱水になると、皮膚の弾力性が失われて、皮膚の戻りに時間がかかります(約3秒以上)。乳児では鎖骨付近でピンチテストを行うのがおススメです。
6. 爪を押して、色がすぐ戻る?
ピンチテストに続いて、こちらも医療現場でよく使われるキャピラリーリフィル(毛細血管再充満時間)です。爪を上からギュッと5秒間押して、パッと離した時に3秒以内に色が戻るかの検査です。脱水が進むと、血液が濃くなり、指先などの細い血管に血液が届きにくくなります。色の戻りに時間がかかると、脱水が進行している可能性があるので、すぐに対処が必要です。

ピンチテストやキャピラリーリフィルは、ほとんど痛みを伴わない上、人によって検査結果に誤差が少ないので、特に言葉を話さない乳児におススメです!
まとめ
子どもの熱中症は、早期の対処も大切ですが、予防することが最も重要です。適切な水分補給や服装、遊び場所の選定、そして早期の症状察知が大切になってきます。パパやママが子どもの様子を見守り、夏の過ごし方をサポートすることで、安全に楽しい思い出を作ることができます。暑い季節を快適に過ごすために、これらのポイントを実践しましょう!
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