指導&健康ネタ

健康診断直前!前日の悪あがきはいいの?できること5選

健康診断は春と秋がハイシーズンですね。私の所属する会社では6月~9月の間に3ヶ所で行います。


ツナコ
ツナコ

健診前、急な断食や運動をしたことがある人…いませんか?

1年に1回の健康診断。少しでもいい結果を残したいですよね?けれど急な断食や運動で、逆に悪い結果が出てしまうことも…。まだ健康診断当日まで時間があるよーって人もそうでない人も、今年は少しだけ豆知識をGETした上で、健康診断に臨んでみてください♪

1.健診の1週間前にできること

・アルコールを控える

アルコールはご存じの通り、肝臓の数値の悪化につながります。ただし肝臓は意外とタフな臓器のため、普段大酒飲みでも数日の休肝日で回復することがあります!(すでに肝臓が脂肪肝や肝硬変などで傷ついていなければ…ですが)健診前の1週間だけでも、休肝日にしてみませんか?

・揚げ物や味の濃い食べ物を控える

揚げ物は多くの悪い油を含むため、コレステロールや肝臓の数値に影響がでます。暴飲暴食を避けて、極力ヘルシーな食事をするといい結果が出そうなのは、お分かりですね?数日の減塩ですぐに血圧が下がることはないですが、塩分が原因のむくみ…つまりは水太りは解消できます。「減塩は難しそう…」というイメージのあなた。「ラーメンのスープを飲み干さない」「醤油やポン酢などの調味料は料理にかけずに小皿にだしてつける」など、少しの工夫で意外と簡単にできますよ。

・普段よりも意識して睡眠時間をとる

寝不足の日の翌日は頭がボーっとして、なんだか身体が重たいな…ダルイな…って経験ありませんか?そうです、「睡眠」は人間の基本!そして、睡眠によって身体の中身(内臓)も元気になるのは証明済。寝ている間でる「成長ホルモン」は代謝を高めてくれる効果もあり、よく寝るだけで痩せた!という研究もあるほど。質の良い睡眠をとるためにも、健診1週間前からは寝る前のスマホ・テレビをやめて、いつもより30分だけでも早くベッドに入るよう意識してみましょう。

2.健診の前日にできること

・夕食は健診(採血)の10時間前までに終わらせる

健診では一般的に空腹時採血を行います。この空腹時は「採血の結果が、食事に影響を受けない時間」という意味です。糖尿病の判断材料である「血糖値」は食後3~4時間程で空腹時と同じまで戻りますが、厄介なのが中性脂肪やコレステロール。身体の中で分解されるのに時間がかかり、なんと10時間たたないと空腹時と同じ数値まで戻りません。なので、10時間以上の絶食(糖分を含む飲み物もNG)をしないと、正確な検査ができないんです。

・胃腸に優しい食事をとる

前日に油っぽいものを食べたり、暴飲暴食すると1週間頑張ってきたものがパァです。もちろん、中性脂肪や血糖値も急上昇してしまい結果はダメダメ…。大腸カメラを受ける時のように「流動食を食べてください」とは言いません。ただ、脂質の多い肉料理や油を多く使う中華料理などは避けて、うどんや雑炊など消化にいいものや食物繊維が豊富な野菜を意識して食べると効果的です。

・十分な睡眠をとる

健診の前日はできるだけ早く布団に入り、睡眠時間の確保を意識することが大切です。睡眠不足は体の色々なトラブルの原因になり得ます。今日まで生活習慣を整えて頑張ってきた成果が台無しになってしまうことも…。それだけ、人間にとって「睡眠」は大切なのです!十分な睡眠がとれるように、普段はシャワーの人もゆっくりお湯につかり、体を休めてリラックスしましょう。

3. 健診の当日に気を付けること

・余裕をもって健診会場に行く

健診当日は少し余裕をもって行動し、受診時間ギリギリにならないように注意しましょう。焦って走って会場に行ったり、忘れ物を取りに帰るようなことがあると、血圧が普段より高くなる可能性があります。体と心を落ち着かせた状態で検査を受けられるように、余裕をもって行動しましょう。

ツナコ
ツナコ

受診票を車に忘れてあわてて取りに戻った方がいて…予想通り、血圧が高く出てしまいました💦

・水分制限は決められた通りに

胃カメラやバリウム、その他の検査によっては「検査○○時間前から絶飲食」と決められていますので、その指示に従いましょう。採血や心電図だけの検査の場合、水・お茶などの糖分を含まない飲み物は、直前であっても飲んでいいい場合があります。夏場の健診や、午後からの健診の場合は脱水にならないように指示に従いながら水分摂取をしてください

ツナコ
ツナコ

脱水がひどいと採血の時に血管が浮き出ず、難易度があがります。血管にうまく入っても血が抜けない…というトラブルも。

健診前日~当日にNGな行動

・健診前のアルコール

健診結果に影響が出てしまうため、前日の夜から飲酒を控えてください。飲酒によって、尿酸値や血糖値、肝機能値、中性脂肪値が悪くなる恐れがあります。

大量のカェイン

カフェインの影響で、心拍数や血圧が上がる可能性があります。カフェインはコーヒーだけでなく、紅茶や緑茶にも含まれるので飲み過ぎは注意です。普段から眠気覚ましにカフェイン入りのエナジードリンクを飲む人は、健診前日から控えるようにしてください。

・糖分・脂質の多い飲み物を飲む

健診前に牛乳やジュース、エナジードリンクなどの糖分・脂質が多い飲み物を取ると、中性脂肪や血糖値に影響がでますので注意が必要です。

激しい運動をする

健診直前の激しい運動は避けた方がいいでしょう。激しい運動によって筋肉が傷つくと、腎機能や肝機能値が悪くなる可能性があります。日常的にスポーツや筋トレをしている人は構いませんが、普段運動しない人が急に運動することはやめておきましょう。

ツナコ
ツナコ

毎年、eGFRで異常値が出ていた人に前日の筋トレを控えてもらったら、すぐに正常値に戻ったことがあります!

・タバコを吸う

タバコは健診前日からやめることをおススメします。タバコにより血圧が上昇し、心電図や血液検査の結果が悪くなる可能性があります。「健診前だからといって、急にタバコをやめられない!」という人は、健診1週間前から少しずつ本数を減らして体を慣れさせておきましょう。

まとめ

普段、医療機関にかからない人にとって、健康診断は1年に1回の通知表のようなもの。普段、いくら健康的な生活を送っていても健診前の数日の過ごし方を間違えてしまうと、検査結果が悪くなったり、異常が出てしまったりする恐れがあります。逆に言えば、普段あまり健康的でない生活を送っている人は、健診1週間前からだけでもポイントを意識して生活することで去年よりいい結果が期待できるかも…。これを機に、いつ健診があっても大丈夫!といえるような生活スタイルに変えられるといいですね。