看護師から産業保健師に転職したい!と考えている人は、どんな理由で転職を考えているのでしょう?
少ない求人で倍率の高い中、自分のスキルを磨きながら書類選考や面接に励む日々…。大変な思いをしながら転職活動を頑張っている人も少なくないはずです!
では、産業保健師が「職業」として人気がある理由は一体なんなのでしょう?
給与と福利厚生
産業保健師や企業看護師は、その専門知識と貢献に見合った給与と福利厚生を受けることができることがあります。
特に大企業などの安定した企業で働く場合、有給休暇や子育て休暇、介護休暇、時間年休制度など、特色のある福利厚生の恩恵を受けることが期待できます。
そして、勤務のスケジュールに合わせて、その福利厚生を自分の采配で利用しやすい点が大きな利点といえます。
保育園行事に合わせて出張予定をずらしたり、ある程度の調整ができるので、とても助かっています!
さらに看護師との大きな違いは、給与面です。就職先の企業形態によって産業保健師の給与水準は様々ですが、一般的に勤続年数に応じて基本給がアップしやすい傾向にあります。
初任給は看護師と産業保健師で大差はありませんが、確実に増えていく基本給により勤続年数が長くなればなるほど、産業保健師の給与が高くなります。
ただし大企業といえど、産業保健師を正社員で雇うところばかりでなく、派遣や契約社員、パートとして起用する場合もあるので一概には言えません。
1. 給与は勤続年数が長くなればなるほど、産業保健師の方が高い傾向。※ただし正社員の場合のみ。
2. 仕事や有給休暇など、自分の都合でスケジュールを組みやすい。
肉体労働の少なさと生活リズムの安定
看護師の仕事は、患者さんの日常生活援助から医療技術、医療スタッフや患者家族との連携など1日を通して座っているのは昼食と記録の時だけ…というのがリアルなもの。
特に患者さんの日常生活援助は食事介助や排泄介助、入浴介助など肉体労働がつきものです。
私も看護師時代は常に腰痛との闘いで、コルセットを着けていました💦
一方、産業保健師の主軸業務は「予防医療」のため、基本的には医療を必要としない自立した生活を送れる人を対象にしています。
そのため医療行為はほとんどなく、面談やデータ分析など事務作業が多くなるため、体への負担は激減します。
就職先が「企業内診療所」の場合は医療行為が発生することがありますが、それでも肉体労働はほとんどありません。
勤務時間は、主に企業の営業時間に準じているので夜勤はないことがほとんどです。健康診断や面談で、従業員の勤務に合わせて早朝出勤や夜遅くの対応が必要な場合がありますが、毎日ではありません。
休日は、基本カレンダー通りのため年末年始やG.W.などの予定も組みやすく、心身のリフレッシュがしやすい環境といえます。
1. 肉体労働がほとんどなく、体力的に楽になる。
2. 夜勤がなく、生活リズムが安定するため家族や友人との予定も組みやすい。
多様性のあるキャリアパス
産業保健師は、様々な業種の企業で活躍することができます。
ある企業で、産業保健師としてではなく一般社員として転職しようと思うと、その分野の専門知識や経験・技術が必要になってきます。
例えば、ゲームメーカーならプログラミングやデザイン、営業の知識などを自身の強みとして売り込みますが、産業保健師はどの業界においても業務内容は大きく変わらないため、今ある知識や経験のまま、色々な業界にチャレンジすることができます。
私は転職時にパートナーから「その業界は○○大学以上じゃないと採用しないことで有名だから、求人枠があるの羨ましい!」と言われました。
服が好きならアパレルメーカー、車好きなら車メーカーなど、自分の好きな業界や応援したい業界に入って、内側から会社を支える仕事はきっとやりがいを感じられると思いますよ。
1. 色々な業界、業種で採用枠がある
2. 基本的な業務はどの企業でも大きく変わらないため、イメージしやすい
まとめ
産業保健師は、健康促進や疾病予防に関わる重要な役割を果たします。社会全体の健康水準を向上させ、労働者の健康を支援することに貢献するため社会貢献度が高いことも人気の1つですが、やりがいや仕事の満足度は人それぞれなので、実際に働いてみないと何とも言えないことが多いです…。
しかし、これからの日本では少子高齢社会でますます労働年齢が上がります。そのため、「健康に長く働く」という目標はどの企業でも共通しており、健康経営に力を入れだす企業が増えて、産業保健師の需要が高まっています。
このチャンスに、産業保健師への転職を考えている人は諦めずにチャレンジしてくださいね♪