保健師転職

未経験者は厳しい?産業保健師転職の壁!

産業保健師求人は数がとっても少なく、「経験者優遇」の企業も多い…

未経験者から産業保健師を目指すって、無理なの?

質問者
質問者

産業保健師は求人数が少ない上に、競争率が高いため転職の難易度がレベルMAX。

「産業保健師は人気の職業なので、未経験からの転職は難しい」

周囲の看護師や転職エージェントに相談をしたとき、こう言われたことはありますよね?

未経験の転職がムリなら、どこで経験積めばいいのー?ってなります。

そうです、「産業保健師→産業保健師」の転職もあれば、その中には「未経験→産業保健師」の転職も必ずあるんです!

ツナコ
ツナコ

私も未経験から産業保健師に転職した1人です!

他人から「難しい」「厳しい」と言われて、諦めようとしているあなた!そんな方に読んで欲しい記事です。

産業保健師転職が未経験者に難しい理由

1. 1人職場が多いから

「1人職場」とは、勤務先の事業所で保健師のポジションが1名だけということ。

周りの人は管理職であっても、医療経験がないことがほとんど。業務の進め方や面談方法など、誰も教えてくれる人がいないため、未経験者には過酷な仕事になります。

また、即戦力として1人で働く必要があるため「経験者優遇」と条件を出す企業も少なくありません。

2. 責任や業務負担が大きいから

産業医は、「50人以上の事業所(企業)で1名」と労働安全衛生法で決まっていますが、保健師は配置義務がありません。

そのためコスト面からみても、産業保健師は事業所ごとやエリアごとで1~2名の少人数体制であることがほとんどです。

人数が少ないと、その分業務負担が大きく、一つ一つの判断や業務にかかる責任が大きくなります。

社内唯一の医療職として、プレッシャーもあることから、「未経験には荷が重い」と判断されがちです。

3. 人手不足から即戦力を求める傾向にある

産業保健師の業務の根幹は企業の健康経営です。少ない人数 or 1人職場で、資料作りや面談、健康施策など業務に追われる毎日。

ツナコ
ツナコ

私は管轄エリアで産業保健師の配置が2人なので、毎月6支店を訪問面談しています。遠方支店はweb面談もありますが、コロナ窩後は基本リアル面談のため日帰り出張が多いです。

そのため、先輩産業保健師がいる場合でも新人教育に時間が取れないことも…。

少人数の職場のためマニュアルはなく、口頭申し送りで成り立っている場合も。

結果、最小限の情報共有で即戦力になってくれる経験者が優遇されます。

未経験者にもメリットはある!

1. 新しい意見がでる

医療機関から企業の転職では、就業規則など社内のルールが全く違います。

未経験だからこそ!の視点で疑問に思ったことを伝え、従業員の健康保持増進のためのルール改善や業務改善につながるケースがあります。

ツナコ
ツナコ

私の転職直後は「清潔不潔」のエリア分けが出来ていないところが、とても気になりました!

手指消毒や始業時のデスク清掃など、新しい職場ルールを作るきっかけになりました。

2. 他の企業の癖がついていない方が覚えがいい

自分では気づかない内に、以前働いていた企業の癖が染みついていることが…。

従業員管理に使用するシステムやファイル名の付け方1つを取ってみても、以前の企業を引きずって業務に支障がでるケースもあります。

また、管理職や保健師同士で「産業保健師のありかた」が違うと、方針の違いからトラブルに発展することも。

経験者を採用して苦い思い出がある採用者なら「次は新卒か未経験者がいいな」と思っていることもあるはず!

むしろ「未経験」を武器にして面接するくらいの意気込みでチャレンジしましょう。

未経験者が避けるべき職場とは?

1. 新規立ち上げの職場

「新規立ち上げ」とはイチから健康管理室や健康経営の実務部門を立ち上げること

前任者がいないため、法律や就業規則などを自身で深く読み込んでさらに新しい施策を打ち出して…と、想像以上に苦労することになります。

2. 引継ぎのない1人職場

退職時期が少し先で、期間に余裕をもって引継ぎをしてもらえる職場なら未経験であっても、1人職場は可能です。

ただし、「すでに退職済」だったり「引継ぎが数日のみ」の場合は、困った時に相談できる相手がいないため、経験不足から苦労することになります。

未経験から狙える求人とは?

残念ながら、未経験可の正社員求人は滅多に出てきません

そもそも、産業保健師を雇っている企業が少なく、業務内容から外部委託(派遣保健師)やパート、契約社員の産業保健師も多く存在します。

1. 産休代替

産休・育休の期間だけ、代わりの産業保健師を雇う求人です。

妊娠経過に問題がなければ、一般的に余裕をもった引継ぎが可能なので未経験でも安心して業務を覚えていけます。

ツナコ
ツナコ

私の知り合いに産休代替で入職し、そのまま健康経営の増員メンバーとして正社員になった人がいます!ここまでラッキーな事例は頻繁にはないかもしれませんが、産業保健の経験を得られるだけでもやる価値あり!ですよね。

2. 紹介予定派遣

「紹介予定派遣」とは、始めの数ヶ月は派遣会社に所属しながら企業で働き、数カ月後に双方同意のもと「直接雇用(契約社員・正社員)」となることです。

医療業界からせっかく苦労して産業保健師に転職しても、イメージと実際の職場とのギャップに離職してしまうケースも。

紹介予定派遣は、派遣中に企業の雰囲気やおおまかな業務内容をみて、その後の直接雇用をどうするか決められるので失敗が少ないです。

ツナコ
ツナコ

私も紹介予定派遣で派遣を3ヶ月した後、直接雇用になりました!

まとめ

いかがでしたか?

未経験であっても、諦める必要は全くない!と分かっていただけましたか?

「未経験」はマイナスイメージだけじゃない!ってことも、嬉しいポイントでしたよね。

少ない求人数で焦る気持ちがあるかもしれませんが、「あなたの良さはあなただけが知っている

諦めずにチャレンジしていきましょう!

  • この記事を書いた人
ツナコ

ツナコ

現役保健師目線で考える保健指導ネタ、子育てネタ、転職情報を発信中☆忙しい現代人にゆるっと元気になってほしい!そんな想いでお届けします。